想いと思いの距離

ポケノベの企画2で書いたやつ。

前回のげーむめ~かーと違って50分かかりました。
50分でこれかよとか言わないでね。
他の人がレベル高すぎて泣きそう。


ところで、昨日の記事でこのブログの記事が400になりました。これで401ですね。まぁ消されてるのもあるからアレだけど。

まぁとにかく、これからもでりでり伝説(でり父的な意味で)は続きます。

次はウミガメかでり父ネタになる可能性が。

 ポケモンアカデミア卒業試験、俺は親友との一騎打ちになってしまった。
 勝った方が卒業、負けた方が留年。
 成績がボロボロだった俺達に、いじわるな先生が言った最後の救済手段。
「俺は……」
 迷っている俺にあいつが言葉というナイフを俺の胸に突き付けてきた。
「僕は勝つ! 勝って卒業するんだ!」
 普段は穏やかで、親兄弟のプライドとかは関係なく、ポケモンバトルは勝つためじゃなくてポケモンとの絆を深めるためにあると思うんだ。と日頃から言っていたあいつがそんなことを言うなんて。
 呆然としている俺に対してあいつはボールホルダーからモンスターボールを二つ取り出し俺に向ける。
「さあ、これが最後のバトルだ!」
 あいつは意気揚揚とモンスターボールを天高く放り投げる。そして太陽の日差しに負けないほど眩い閃光とともにあいつのパートナーのレアコイルとフシギダネを繰り出した。
「くっ……」
 俺は舌をギリッと噛んだ。塩辛い、そして重く苦しい味がした。仕方なく俺も今まで共に戦ってきたパートナーを呼び出す。
 バクフーンとラグラージ。相性的には俺の方が有利だ。
「それでは卒業をかけたバトルを始めるお!」
 憎たらしい声が試合開始宣言をする。戸惑っている俺と違ってあいつはテキパキと指示を出す。
「フシギダネ、はっぱカッターで二人に攻撃! レアコイルは援護するんだ!」
 レアコイルはフシギダネの盾となるように目の前につき、磁石を束ねて電撃波を放つ。
「くそっ、バクフーン、火炎放射ではっぱカッターを打ち消すんだ。ラグラージは電撃波からバクフーンを守れ!」
 バクフーンとラグラージは俺と違ってテキパキと行動してくれた。バクフーンの盾となるべくラグラージは体を張る。
 そのラグラージを助けるようにバクフーンもはっぱカッターを削る。
 これで試合が沈降状態に達したかと思った瞬間、───電撃波の軌道が逸れた。
「えっ……」
 声を漏らしているうちにバクフーンが電撃によるダメージを受けた。
「これだからダメ学生は。電撃波は必中ぐらい常識だお」
 ニヤニヤしながら俺達をこんな目にした先生が言う。
 しかし悲劇はそれだけでなかった。ダメージを受けたとき、バクフーンは少しひるみ火炎放射が止まってしまった。元から押され気味だったはっぱカッターが二匹に襲いかかる。
 ラグラージは水、地面タイプ。草タイプのダメージを受けたらひとたまりもない。
「もう勝負は見えたお」
 先生がやはりニヤニヤしながらこっちを見る。それが俺の闘志に火をつけたのだった。
「まだ終わっちゃいねぇ! バクフーン、ラグラージ、本陣突破だ! 向こうに突っ込め!」
 バクフーンとラグラージは浴びるはっぱカッターと電撃波を体に打ちながら突破して相手の目の前に来た。
「バクフーン、オーバーヒートだ!」
 バクフーンは口から灼熱の炎をレアコイル、フシギダネを包み込むような一撃をお見舞いした。
「まだだ! 吹雪!」
 続いてラグラージが身も心も凍てつくような冷たい息を吹きかける。凍りつくことはなかったが、フシギダネは瀕死になったようだ。
「レアコイル、がんばれ! ミラーショットだ!」
 しかしレアコイルは思うように体が動かない。
「レアコイル!」
 いくらあいつが声を張り上げ叫べどレアコイルは動けない。
「熱い後に冷たいのをぶつけると少し体が麻痺するのは知ってるだろ?」
 そう。俺達がこのアカデミアにいたとき、大浴場でふざけて冷水を浴びてそのあとすぐに熱湯をかけて。そんとき体が麻痺して神経がおかしくなってしまったのをヒントにした一か八かの作戦だった。
「これが最後だ! バクフーン、炎のパンチ!」
 レアコイルめがけてバクフーンのパンチが炸裂した。レアコイルは吹っ飛ぶとそのまま倒れてしまう。
 が、疲労が限界なのかバクフーンとラグラージもその場に倒れ伏せた。
「ここここ、これはどっちが勝ちなのか? わからないお!」
 先生が慌てふためいていると公舎から校長先生が現れた。
「見ていました。どちらとも死力を尽くした戦いでした」
 穏やかな表情を見せる校長先生に、俺達も肩の力が抜ける。
「ただ、ポケモンとの絆をキチンと持っていた君の勝利です」
 一瞬勝利への喜び、快感を手に入れた俺だったがあいつのことを見るとそう喜べなくなってしまう。
 うつむき加減の俺を見て校長があいつに話しかける。
「君には追試を受けてもらう。そこで、ポケモンとの絆を再び見つけれたら君は卒業できる」
 太陽の光を妨害していた雲はもうなくなっていた。
「はい」
 あいつは今度こそプライドに押しつぶされることなく自分を取り戻してくれるのだろうか。
 俺はそう願ってあいつと握手をする。
「……。待ってるぜ」
「うん、すぐそこに行くよ!」
 太陽の光は丁度俺とあいつがいるとこを射ていた。
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[ 2008/08/13 11:58 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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