ポケカDP番外編 黒色の転校生 恭介VS黒川唯 (福本)

時間をいじって久し振りにかいております。
こないだ書いたポケモンカードゲームDP番外編、7話の戦闘部分だけ福本マンガ風。

正直コンセプトはアリかもしれないけど技術が足りませんでした。
戒めのために貼っておく。元の7話が見たければ気長なりポケノベなり徹底なりで。

 ミスタードーナッツ。学校から駅までは歩いて五分、大きめの駅の地下にある。これからの勝負を邪魔するような人はなどいない……。カードをやるには絶好の場所である。
 唯は先ほどまでの堅苦しい表情が消え、翔もまた満面の笑みになっている。
 こいつらは似ている……! そう、翔は普段はきついところもあるが、遊びになると精神年齢が十歳ぐらい若くなったかのようにはしゃぐ。唯も先ほどまで他人を睨むような感じだったのが目が笑っている。
「さて、見さしてもらうぜ」
 翔はハニーチュロスを口に入れながら言う。俺達は互いにデッキをシャッフルする。
 ハーフデッキルールゆえにサイドカードは三枚。つまりポケモンが三体やられた時点でジ・エンド……。とにかくサイドを出して手札を……。
 なんでことだ……!!!
 たねポケモンはわずか一匹……。しかもビリリダマ…!! これはよほどのことがない限り苦しい……! 限りなく苦しい……!
 落ち着け、まだ勝負は始まってさえもいない。そうだ、落ち付くんだ。冷静に相手の場を見るんだ。唯もたねポケモンは一枚しかない。バトル場にポケモン一匹をセットするだけだ。まだ勝機はある……。必ずある……!
「よし、じゃんけんほい」
 運命の始まるを告げるじゃんけん。俺がグーで唯がチョキ。
「もちろん俺が先攻だ」
 初めてのポケモンカードゲーム……。翔と少しばかりは練習はしたが本格的な勝負はこれが初めてだがそうやすやすと負けられない……。唯のポケモンはヤミラミのようだ。ヤミラミのステータスも低い。まだツキは残っている……!
「俺のターン!」
「その前にヤミラミのポケボディー発動」
「へ?」
 空気が止まったように思えた。先ほどまでの安心感はもういない、今は焦燥感…。焦燥感だけ……!!
「ポケボディー、いさみあし! 対戦スタート時にオモテにしたバトルポケモンがこのポケモンならジャンケンで負けていても私が先攻になる。よって私のターン、ドロー!」
「ええええ!?」
 そんな……。
 折角つかみ取ったチャンスは泡となって消えていった……。
「よって私のターンから。ドロー。アブソルをベンチに出してポケモン入れ替え。これでアブソルとヤミラミが入れ替わりアブソルがバトルポケモンよ。そして悪の特殊エネルギーをアブソルにセット」
 聞きなれないエネルギー。嫌な予感が……!!
「悪の特殊エネルギー?」
「悪の特殊エネルギーが悪タイプのポケモンについているとワザのダメージが+10されるのよ」
 だがしかし、だがしかし……! ビリリダマのHPはわずか50だがアブソルのワザの威力はたったの10だ……!!! たかが+10されても20なので3ターンはもつ。問題はない。問題は………ない!!
「それだけじゃ勝てないぜ」
「アブソルの攻撃、襲撃! このワザのダメージはこのアブソルを場に出したターンだけ40になる。そして悪の特殊エネルギーの効果によって50!」
「は!?」
 そんなことが…………!!!!
 思わず声がひっくり返る。客の視線が俺に向く。これが敗北に赴く者の顔だ…。
「ビリリダマはきぜつ。あなたのベンチにポケモンはいないから私の勝ちね」
 唯はそう告げるとカードを直してさっさとミスタードーナッツから去って行く。
 ハニーチュロスを食べ続けている翔とふと目が合いしばらく見つめあってしまった。見つめあうことしかできなかった…。
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[ 2008/12/12 03:39 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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