僕が知ったこと

企画概要
>>『続きが読みたい!!』と思わせる文章を書き、その完成度を競います。


テーマはない故、チャットでテーマを決めてもらったら、
「自販機の下をのぞいている時に好きな子がくるという青春もの」
というものになったやつ。

これは間違いなく黒歴史入り確定。
点付けるなら40点以下。

あまり見返したくない。

 小学四年生のときに、近所のスーパーの三階にゲームセンターができた。
 学校が終わるとすぐにゲームセンターに集まり、メダルゲームで遊んだ。
 百円でメダル十枚。二百円でメダル二十五枚と、高く払えば払うほどたくさんのメダルがもらえたが、小学四年生にそんな財力はない。
 欲しいマンガだって出るし、ゲームだって出る。駄菓子屋でおやつを買いに行ったりもする。ゲームセンターにばっかお金はつぎ込めないのだ。
 だが僕は皆と比べて少ないお小遣いを全てゲームセンターにつぎ込んでしまい、それでもメダルが足りずに当たった友達から恵んでもらったり、メダル落としゲームの台から勝手にメダルが落ちてくるのを待ったり、揺らして落としたりなどをした。
 そんなある日、僕は自販機の下にお金を落とした青年を見た。
「あーもう、クソがっ! いちいち拾うのたりぃんだよ」
 自販機を蹴り、イライラを吐き出すように呟いた青年は気の毒だったが僕にとっては好都合。自販機の下を覗くと、銀色に輝くものがあった。それに手を伸ばす。
 ……が、僕の小さな手では届かないようだ。DSの伸縮するタッチペンを使ってようやく引っ張り出せた。
 ただでお金を手にした優越感に浸った僕は早速メダルを買い、……すぐにメダルを失った。
 そして先ほどのことでお金があることを知った僕はあちこちの自販機の下を覗いたりガチャガチャの返金ボタンをひっきりなしに押したりする。これが意外と良い方向に転び、あっという間に四百円手に入った。
 それから僕はお金がなくなるとすぐにこういう手段を使うようになった。
 恥じらいではなく、飢えだった。お金に飢えているんだ。でもこの間、テレビの特集でやっていたギャンブルにハマって借金をする人を思い出した。僕がやっていることはどんどんそれに近づいていってるんじゃないか?
 でも友達がメダルで遊んでる間、僕は一人隅でDSをするのも嫌だ。仲間はずれにはされたくない!

 そんなある日、うちのクラスの女の子たちがプリクラを撮りにゲームセンターに来た。僕たちもゲームセンターにいたが目的が違う。そんな関わりはないだろう。
 僕の友達が気の強い女の子とちょっと口論になった。でも陣地がどうのこうのとやはり僕とは関係ない話だ。二人がいがみ合ってる中、僕は女の子集団の中の一人の女の子と目が合った。
 その子が僕に微笑んだ。何故かちょっと恥ずかしくなって、顔を赤くしうつむいた。その子は僕が一目惚れしてる子だった。
 こういうのを照れるって言うのだろうか。僕はほんの少しだけ大人に近づいた気がした。そしてこのとき初めて僕がやっていた自販機いじり等が愚かしくて恥ずかしいものだと気づいた。
 とはいえ一度味をしめると安易にやめられるものではない。
 次の日、友達と遊ぶ予定はなかったが暇だったので僕はいつもの通り自販機の下を漁っていたら声をかけられた。
「藤田君、何してるの?」
 名前を呼ばれて振り返ると、僕の好きな子が目の前にいた。
「えっ、あの、その……」
 僕は急なことなのでたじろいでいた。いつも僕は端っこにいるようなヤツだったので彼女とまともに話したことがないのだ。
 しかもこんな姿を見られてしまって、穴があったら今すぐマントル近くまで埋まりたいという心境である。
「一人なの?」
「うっ、うん……」
 追い打ちをかけるような言葉。まるで僕に用がないように思える言葉だったので、僕の心は沼の上で体全体におもりをつけられたようにズブズブと沈んでいく。
「それじゃあ」
 沈む僕の視界に小さい白い手が。
「一緒に遊ばない?」
 僕は彼女の手をとり、立ち上がった。
「うん、遊ぼう! 何して遊ぶ?」
「えーとね……」
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[ 2009/02/20 01:23 ] 小説 | TB(0) | CM(2)
こどものくにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
[ 2009/02/20 18:14 ] [ 編集 ]
御名答
[ 2009/02/20 18:29 ] [ 編集 ]
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