悪魔の世界征服

これまたかかおんのお題で書いた企画投稿作品。
表現が一部変。指摘されるまで気づかず。
企画に投稿したのと結構変わってますが内容は一緒。

 悪魔が住む魔界は実在している。人間界とは普通は交わらない世界。
 そこにはさまざまな悪魔が暮らし、それぞれの暮らしを送っている。
 しかしその魔界で大きな動きが生じていたのだった。その動きと云うのも、
「人間界を征服する!」
 檀上に立つ大きな悪魔がひと声言い放つ。すると同時に、
「うおおおおおおお!」
 大小様々な悪魔が雄たけびやら叫び声やら何かわからないモノをあげる。
 悪魔は長寿であり、個人差もあるがだいたい人間の三倍から十倍程。そのため、年間たくさんの悪魔が産まれるもその逆に死んでゆく悪魔は少ないため人口密度が。いや、悪魔密度が増加していってる。
 こうなると住む場所が大変で、元来気性の激しい悪魔がさらに揉め事を起こすようになってしまった。
 今では魔界の治安は史上最悪。そんな状況を打開しようとこのプランが行われたのだ。
 優秀な悪魔を人間界に送り込み、人間界を征服する。そして魔界の溢れた悪魔たちを人間界に送るというものだ。
 冒頭でも行ったが人間界と魔界は普通は交わらない世界。「普通は」交わらない世界。つまり行こうとすれば行けるのだ。
 しかし人間は悪魔の存在を知らないため、魔界も知らない。一方悪魔は人間の存在を古くから知っているため人間界に行ける。
 ごく稀に魔界のことを知っている人間が悪魔を人間界に召喚する話があるが、それはみな事実なのだ。ただし願いを叶えるような力なんて悪魔にはない。
 そんなことよりも、特殊な方法で人間界に行くことができるのだ。え? どうやって? 機密事項なので教えるわけにはいかない。



 かくいう俺も人間界へ行くエリート悪魔。体格は小さくちょっと大きいぬいぐるみ程度だが、知識は自信がある。そこを認められて選ばれたのだ。
 さて、始めて人間界に行くのでワクワクが止まらない。人間界とはどんなところなのだろう。
 ヘラヘラしている人間共の顔が恐怖におびえるているところを想像するのが楽しくて仕方ない。
 どうやらようやく人間界へ到着したようだ。急にあたりが明るくなったため目がすぐに適応しない。
 目が慣れると、そこは資料でみた「きっちん」というところのようだ。
 そんなことよりも人間の、そうだな。だいたい「ちゅうがくにねんせい」ぐらいの雄がやってきた。
「俺は魔界からやってきた悪魔の───」
「そこ邪魔」
「え……」
「邪魔」
「はい」
 なんということだろう、先手をとられた。すごすご左へ退く。
 どうやら俺の後ろにある「すいどう」に用があるらしい。
「コップ取って」
「え?」
「コップ。わかんないの? そこにあるやつだよ」
 「てーぶる」の上に置かれている「こっぷ」を指差した。持ってこればいいのね。
「はいどうぞ」
「ありがとう」
 人間は「すいどう」から水を取り出し、「こっぷ」に満たされた水を飲んでいる。
 このエリート悪魔をパシらすとは。


 ……。どうやら人間は手ごわいようだ。さて、人間界を征服できるのだろうか。
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[ 2009/09/03 17:00 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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